
私は
東海地震について非常に興味があり気にしていますが、そんな中で「
東海地震対策の功罪」と言うテレビ特集番組が先日「朝日テレビ」で放映されました。
私はこの番組を見て、国が滅んでしまう様な被害の大きさに驚き、万一地震時には生きていても、その後の復興が不可能で更に大変な数の人が亡くなるのではないかと思いました。
こんな事を「朝日テレビ」が放送すると世界の投資家が日本への投資を引き上げ止めてしまうのではないかと思いました。
今まで
東海地震のテレビ番組は、ビジュアルな影像でこんな地震が来ると注意を喚起する程度でしたが、この番組はそのような映像は全くなく、大学教授や学者や官庁の防災担当者の話が中心でした。
この特集番組の趣旨は、今までの静岡県の地震防災対策は
東海地震が単独で発生し地震
予知が可能である事を前提に策定されています。
しかし、最近地震学者の殆んどが考えている
東海地震は、一昨年の防災の日にNHKテレビでも放映しましたが、単独では発生せず東南海・
南海地震が同時に発生する確率が極めて高い事と、大地震の
予知は殆んど不可能であるとの事です。
私はこの番組が、我々に注意を喚起するのではなく、硬直的な静岡県や国に対して地震対策を早急に最悪を想定した「
予知がなく3箇所同時に発生する」事を前提にした対策に切り替えるべきであると言っているのだと思いました。

この話は名古屋大学が研究し福和伸夫教授がテレビに出て力説していました。
東海地震単独であれば300万人が被災するだけで、1億人以上の人が復興に協力すれば何とかなる。
しかし、3箇所同時に発生すると被災者は4000万人以上で日本人口の三分の一が被災する為、復興に協力する人が殆んどいない。
被害額は80兆円の国の予算が吹っ飛び、勿論日本単独での復興は不可能で世界の国の応援を求めなければならない。
情けない話ですが、静岡県防災局小林登志局長まで「3箇所同時に発生したら、日本だけの対応で復興は無理、国際的な支援を受ける必要がある。」「3箇所同時に発生と言う想定は県レベルでなく国が中心で考えるべきである」とテレビに出て話をしています。
この番組は、細かい被害の想定は何も説明しませんでしたが、「地震の揺れの長さ」について阪神大震災時の震度7で大揺れの神戸コンビニ内映像を流しながら具体的な話がありました。
阪神大震災の揺れの長さはたった10秒。東海地震単独で1分。
東南海地震と同時で2分。更に
南海地震が加わると3分。
私はあの映像の状態が1分以上も続けば、我家の家具の固定の仕方では
殆んど壊れてしまうと思いました。家具の固定に対し再度大幅な見直しが必要になりそうです。
福和伸夫教授が最後に話した事及びナレーターが最後の話した事をそのまま書きました。少し意味が分からないかも知れません。地震から命を守る事の実践は難しい事ではない。「東海地震だけでなくて他の地震も同時に起こる。意識をし直しておく必要がある。東南海・南海も同時に来る事を前提で考える。」
①本当に地震に遭うと言うことが、何が起こるか気付いていない。
②避けるには耐震化、家具の固定しかない。
③それをしないのは、いかに愚かの事か気付いていないと言う事。
JR静岡駅が最近耐震工事を始めたのは良いが、東海地震が想定されてから30年も経過した今頃とはと疑問を呈していました。
番組の最後にナレーターは、大地震は必ず来るので、日頃行う事は明快「命を守るための地震の備え」です。
立ち向かうべき地震は想像以上のものであり、その瞬間が始まってしまうまで「命を守る為の歩み」を止める訳にはいきません。
私は一昨年の「防災の日」にNHKテレビで放映した「東海地震は単独では発生せず」東南海・
南海地震が同時に発生する。発生する時期は2030年の前後10年間と言う報道を信じており、同僚にもその話をしています。
3箇所同時に発生する方が発生時期が遅くなり、私は喜んでいましたが被害の大きさには驚き、勝手ですが私達が生きている間は発生して貰いたくないと思います。

追伸:この記事を書いた後で、1月18日に静岡県では東海地震が「
突発的」に発生する事を前提にした訓練がありました。